離婚しても相手の家族と付き合う?付き合わない?

離婚するまでは親しく話していた、相手の家族や親戚。

でも、離婚によってアカの他人になり、この先も付き合いを続けるべきか、きっぱり関係を断つべきか、悩んでしまう方もいらっしゃいます。

子どもがいない夫婦の場合であれば、キッパリと関係を断つことも可能かもしれません。

しかし、普段から相手の親とは良好な関係だった場合、離婚を機にキッパリ関係を断ってしまうのも淋しい気がして踏ん切りがつかないことも。

また、子どもを持つ夫婦の場合であれば、 子どもにとっては、自分を可愛がってくれたおじいちゃん、おばあちゃんに離婚を境に会えなくなってしまうのは辛いことでしょう。

本当に悩ましいところですが、離婚後の付き合い方についてどうすればいいのでしょうか? 離婚の原因やそれまでの付き合い方、子どもがいる・いないによって離婚後の付き合いの有無が変わってきます。この記事では、離婚後の相手の親との付き合い方について、ケースごとに解説いたします。

夫や自分の浮気、不倫が原因で離婚したケース

こういったケースでは、浮気や不倫をした夫や妻の家族や親戚の側にも、「息子(娘)が申し訳ないことをしてしまった」という後ろめたい気持ちが残る場合があります。

逆に、浮気や不倫をされた側については、浮気や不倫をした夫や妻はもちろんのこと、家族や親戚との関係を一切断ってしまいたいという気持ちになる方が多いのかもしれません。

子どものいない夫婦であれば、家族や親戚を含め、もうアカの他人なのですから、そのまま関係を断ってしまってもなんら問題はないのかもしれません。

夫婦の間に子どもがいるケース

問題なのは、子どもがいる夫婦が離婚したケースです。

こういったケースの場合、相手の家族、特におじいちゃん、おばあちゃんとしては目に入れても痛くないほど可愛がってきた孫のこと、当然離婚後も会いたいという気持ちが強いでしょうし、会えないことで、余計に愛しさが募ってくるのではないでしょうか。

子どもにとっては大好きな祖父母なのだから、会わせてあげないといけないのかもしれないと考える方も、いらっしゃるかもしれません。

たしかに、そうしてもらえれば、相手の親にしてみれば孫との関係は、今までと変わらないのですから、大歓迎なことでしょう。

実際、不倫が原因で離婚した後も、相手と祖父母と子どもで定期的に会ったり、旅行までするような新しい関係を築いた方もいらっしゃいます。

でも、こういったことは稀なケースといえます。

現実には、浮気や不倫などが原因で離婚したケースでは、相手の親や親戚とは交流を断っている人が多いのではないでしょうか。

交流を続けることで、かえって関係が難しくなることもある

相手の家族と子どもを会わせることで、かえって関係が難しくなってしまうこともあります。

たとえば相手が再婚して、新しい子どもが生まれた場合です。

こういった場合、相手の家族としてみたら、いつでも無条件で会える新しい孫に愛情をそそぐようになるかもしれません。

祖父母が、以前と変わらぬ愛情をそそいでくれるのなら問題はないでしょうが、いつでも会いたいときに会える孫を可愛がるようになり、自然と会う回数が減ってきた場合、一番辛い思いをするのは子どもです。

上手い関係が築ければ、困ったときに助けてもらうこともできる

もちろん、交流が続いているかぎり、血のつながった孫のことですから、変わらずたっぷりと愛情を注いでくれる場合がほとんどでしょう。

また、子どもを抜きにしても、自分自身が相手の親と仲が良くて、離婚後も付き合いたいということもあるでしょう。

こういった良好な関係を築けていた場合には、離婚後も自分が困ったときには手を差しのべてくれたり、相談相手になってもらえる可能性があります。

たとえば、離婚を契機に、仕事を始めた女性の場合、仕事の都合でどうしても保育園の送迎ができなかったり、突発的な発熱などで、病院に連れていけないときも、気安く送迎をお願いできるかもしれません。

離婚相手の親の葬儀に参列してもいいの?

離婚相手の親が亡くなってしまった場合、その葬儀に行くかどうかは自分の気持ちしだいではないでしょうか。

たしかに、離婚相手の両親の葬儀に参列するかどうかということは、とても微妙な問題ではあります。

結婚式など、新たな関係を作りあげるものとは違い、葬儀の場合、今までお世話になったことへの感謝をこめて最後のお別れのために参列するものだからです。

結婚していた頃に亡くなった両親にとても可愛がってもらい、お世話になった場合は、「お線香だけでもあげて、感謝の気持ちを表したい」という気持ちになるかもしれません。

もし葬儀に参列したいという気持ちがあるなら、素直に自分の気持ちに従うべきではないでしょうか。葬儀の参列者の中には、怪訝そうな表情であなたを見る人がいるかもしれません。でも、それはその場限りのこと。気にしなければいいのです。

感謝の気持ちを込めて、葬儀の席でお線香をあげることは、何の問題もないでしょう。

ただし、再婚相手がいる場合は遠慮した方が無難でしょう

ただし、離婚した相手が再婚をしている場合は、相手の立場を考えて遠慮した方が良いかもしれません。

相手と顔を合わせることを、まったく気にしない人もいるかもしれませんが、普通は過去を思い出したり、新しい配偶者の手前、嫌な気持ちになる可能性が高いのではないでしょうか。

こういったケースで、どうしても、自分の気持ちを伝えたいと思うなら、弔電という方法もあります。また、何もせず、静かに気持ちだけで冥福を祈ることでも良いのではないでしょうか。

まとめ

今回の記事では、離婚後も相手の家族と付き合うかどうかについて解説いたしました。

離婚後、相手の家族との関係については、離婚に至った原因、子どもの有無、それまでの付き合い方によって違ってくるでしょう。

特に子どもがいるケースでは、「もう相手の家族とは会わない、子どもにも会わせない」など自分の気持ちを優先してしまうと、子どもが傷ついたり、淋しい気持ちにさせてしまうことがあることも考えなければなりません。

また、自分が相手の家族と良好な関係を築けていたなら、離婚後も何かと気にかけてくれるかもしれません。

そのため、「離婚したからもう付き合えない」と思い込んでしまうと後悔してしまうかもしれません。

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