離婚するとき、義理の両親への挨拶をどうするか?

こんにちは、函館の行政書士 小川剛弘です。

離婚することになったとき、義理の両親への挨拶をどうするかで悩んでいる方もいらっしゃると思います。離婚の原因や普段の関係性によって挨拶すべきかどうかが違ってきます。今回は挨拶した方が良いケースとしない方が良いケースについてお話したいと思います。

離婚後も関係が続くなら挨拶は必要かも

まず、離婚を決めたとき、自分の両親や友人、職場の同僚や上司には離婚することを報告しておくと良いでしょう。

これらの人たちは今後も関係が継続していくことが多く、いざとなったら力を貸してくれるかもしれません。

では、相手の両親、つまり自分にとっては義理の両親への挨拶はするべきなのでしょうか?

一般的には、離婚したら義理の両親との関わりがなくなるわけなので、必ずしも挨拶は必要ありません。

しかし、離婚後も関係が継続するような場合には、きちんと挨拶をしておいた方が良い場合があります。以下に挨拶をした方が良いケースとしない方が良いケースを挙げてみました。

義理の両親への挨拶をした方が良いケースとは?

義理という関係を超えて仲が良い場合

血のつながりはなくても義理の両親と仲が良い場合があります。

血のつながった我が子同様に可愛がってもらった、という話はよく聞きます。

離婚後の人生は何が起こるかわかりません。

そんなときに助けてもらえる人が多いことに越したことはありません。

義理の両親も離婚に理解を示しているようなら、きちんと挨拶して今後も良好な関係を続けていきましょう。

けじめをつけたいという気持ちがある場合

たとえ、離婚の原因が相手にあって、憎しみが強くても、義理の両親とは縁があって家族になったのです。お世話になったことに感謝し、「けじめ」をつける意味でも挨拶をしたいと考える方もいらっしゃることでしょう。そのような気持ちなら、挨拶した方が良いでしょう。

夫婦間に子どもがいるとき

離婚を決めた夫婦に子どもがいる場合には、挨拶しておいた方が、良い場合があります。

とくに、離婚後子どもを養育する方の親は、離れて暮らす親と子どもを面会させる場合、義理の両親も同時に面会することがあるかもしれません。

子どもにとっては、血のつながった優しいおじいちゃん、おばあちゃんという存在なのです。今後のことを考えて挨拶をした方が良いかもしれません。

義理の両親から援助があった場合

婚姻中、義理の両親からマイホーム資金の提供を受けたり、ローンなどの契約時に保証人になってもらったなど、金銭関係の援助を受けていた場合には、挨拶しておいた方が良いでしょう。

ローンが完済済みの場合や、保証人の変更手続きが終わっているならば、無理をして挨拶しなくても良いかもしれませんが、離婚後も引き続き保証人をお願いするのであれば挨拶はすべきです。

離婚後、近所に住む場合

離婚後、義理の両親の近所に住む場合には、今後も顔を合わせる機会が多いかもしれません。顔を合わせたときに気まずくならないためにも挨拶はしておくと良いでしょう。

義理の両親への挨拶をしない方が良いケースとは?

では、挨拶をしないほうが良いのはどんな場合でしょうか。

義理の両親との不仲が離婚の原因だった場合

義理の両親との不仲が原因で離婚に発展してしまうことがあります。

このような関係なら、日頃からお互い顔を見るのも苦痛だったかもしれません。

そのため、離婚の挨拶に行くことを考えただけでストレスになってしまうこともあるので、こんな場合には無理をして挨拶にいく必要はないでしょう。

義理の両親が挨拶に来ることを拒んでいるとき

義理の両親に「感謝を伝えたい」「けじめをつけたい」と思っていても、挨拶には来ないでほしい、と言われている場合には、たとえ自分が挨拶に行きたくてもやめましょう。

自分に会うのを嫌がっているのに会いに行っても、かえって傷つけてしまったり、あなたに対して悪い感情を抱いたまま別れてしまうことになりかねません。

せっかく感謝の気持ちを伝えるための挨拶なのに、逆に義理の両親を傷つけてしまったり、悪感情を抱かせてしまっては意味がありません。

こんなときは自分の気持ちを押し通すのではなく、義理の両親の気持ちを尊重しましょう。

どのような方法で離婚の挨拶をすればいいのか?

では、挨拶するとして、どんな方法で挨拶すればいいのでしょうか。

直接会って挨拶する

電話や手紙とは違い、直接会って挨拶するので、お互いの気持ちを一番伝えやすい方法です。相手の顔を見るのも嫌なほど不仲でなかったり、お互いに悪い感情を持っていないなら、直接会って挨拶するのもいいかもしれません。

手紙で挨拶する

会うことを断られたり、会いに行っても自分の気持ちを上手く話せなかったりすることが心配なら、手紙で感謝の気持ちを伝えるのがいいと思います。また

直接会ったり、電話のように会話をしなくても良いので、お互いが感情的になるような場面もなく、冷静に気持ちを伝えられるというメリットがあります。

電話で挨拶する

義理の両親が遠くに住んでいたり、直接会って挨拶するのはつらいという場合は電話で挨拶をしても良いでしょう。

たとえ上手く話せなくても声のニュアンスで感情が伝わります。

メールやLINE、SNSでの挨拶はやめましょう

義理の両親はあなたより年代が上である場合がほとんどでしょう。

メールやLINE、SNSに苦手意識を持っていたり、「メールで挨拶なんて失礼だ!」と思ってしまうかもしれません。

メールやLINE、SNSでの挨拶はやめておいた方が無難です。

まとめ

離婚に際し、義理の両親に挨拶すべきかどうかで悩んでいる方に挨拶した方が良いパターンと挨拶しない方が良いパターンについてお話させていただきました。

基本的に気が進まなければ無理に挨拶をする必要はありませんが、今後も関係が継続するようなら、挨拶しておくことで今後も付き合いやすくなるかもしれません。

挨拶の方法については、直接会ったり、電話などの方法が考えられますが、メールやLINE、SNSを使っての挨拶はかえって義理の両親の気持ちを逆なでしてしまうこともあるので、避けておく方が良いでしょう。

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